教育と目的

2021/12/31

教育現場に予算を!教育現場に優秀な人材を!教育現場と社会との連携を!

 教育の目的は何なのでしょうか。テストで高得点を取る事。ブランド物の鞄を持っていたと自慢するが如く、有名校に在籍した実績を作る為。そうであるならば、確かに講師は誰れでも良いでしょう。不正でなければ方法は問わないのですから。ゲームを攻略した人にそのゲームの攻略方法を教えてもらうのは、当然の様に思います。今までの教育は、少なくともこの傾向に抗っている様には見せません。数年前に何気なく見たテレビで、ある高校生が当時の文部科学省の大臣に「なぜ日本の大学は入るのが難しくて、出るのが簡単なのですか?逆にした方が良いのでは。」と質問していました。それに対して、その大臣は「色々な理由で、現状の方が良いとしているのよ。」と回答していました。教育の目的は、本当に人を選別する事でしょうか。その結果、選別された人達が傍若無人に振る舞うだけでなく、法律さえも無視している例は枚挙にいとまが無いのが現状です。未来を担う子どもたちに対する回答として、同じ大人として恥ずかしさを感じずには負えません。これからも、教育の目的が人を選別する事であり続けるのであれば、あらゆる衝突を生み出し、日本が日本ではなくなってしまうのではないでしょうか。
 教育の目的は、子供達が大人になった時に、社会人として自立した時に、社会の一員として正しく生きられる様にする事だと考えます。そして、正しく生きる事の哲学が日本人ならではの価値観に基づいているのであれば、こんな素晴らしい事はありません。しかし、合格した理由も学習した事の意味も理解出来ていない子供に、また教育現場一筋の社会人だけで、この目的が達成出来るのでしょうか。

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